【吹き戻し】

東京・国際福祉機器展HCR2008に行って来ました。
お留守番のkanaへのお土産は、展示会で見つけた『吹き戻し』です。
息を吹き込むとおもちゃの先がピーヒョロと伸び、
その後くるくると戻ってくる昔ながらのおもちゃです。



このおもちゃ、最近じゃ遊び目的だけでなく、
喘息や腹式呼吸のための訓練、口元の筋肉をつけるための訓練など
簡単なリハビリ道具としても注目されているそう。
歯医者さんでも治療を嫌がる子どもに使われたりしてるんだって。
100均でも買えるお手頃さもいいし、
長さもさまざまでや二股、三股など種類もいろいろあります。
ということはそれだけ、訓練の幅が広がるってことでしょうね。

kanaに「吹くおもちゃ」は難しい。
これはとっても小さい頃に「木の笛ジョイ」を使った時に知りました。
kanaは意識して口を閉じることができません…わかりません。

乳首でもなかなかうまく口が閉じず吸えなかったので
置く位置と唇への当たる角度を見ながら、
私が口を押さえて閉じ加減を作ってあげていました。
ただ、おしゃぶりだけは自分の意思で口に加えておくことができます。
でもこれらは『吸う』動作です。
真逆の『吹く』動作は、もっとそうしようというkanaの意識が必要な行為です。

kanaが怒った時、口を閉じて
ぷぷぷぷぷっと口の端からつばを飛ばす様子が見られるようになりました。
これは吹く動作です。
吹く動作ができるようになったら…突飛な発想かもしれませんが
これがもっと発展したら声を出すことにつながる???????

肺や呼吸の訓練、口の周りの筋肉の訓練の効果もいいけれど、
そのずっと先に私はkanaの声という夢を見てしまいました。
腹筋が鍛えられたら、おなかから声が出るかなぁ。
素人のなんの根拠もない発想です。

この動きを意識的な物につなげられないかな?と考えた時に
訪看さんが提案してくれたのが100均の「吹き戻し」でした。
他の訪問の利用者さん中でも訓練に使っている人がいるのだそう。

でもなかなか手に入らずそのままでしたが、展示会で見つけたんですねぇ。
それもちょっと手を加えた「吹き戻し」らしいです。
安い物は真ん中の紙の筒の部分が吹いているうちに湿気で柔らかくなってしまうとか、
吹き口が細くくわえにくいとかの難点があるそうで
それらを改善し、ついでに日本製で丈夫で安心なんだって。

私が手に取るきっかけになったのは、それらの改善点ではなく
目の前で売られてた物が全長12、3センチのミニタイプだったから。
短ければ吹く力も少しでいいかな?
おまけに、この吹き戻し用の「シリコン製マウスチップ」というものがあり
吹き口に装着することで、口への当たりが柔らかくなることと、
その柔らかさでしっかりくわえることができ、口の隙間が減らせるという説明。

麻痺があったりすると、
口に物をくわえてもしっかり唇が閉じず隙間ができてしまうそう。
隙間があれば、いくら息を吹き込んでも漏れてしまい
吹き戻しはピーヒョロと伸びてくれません。

それでは訓練の達成感も得られず、そのうちやめてしまうのだとか。
まず訓練をすることがさまざまな効果への道だから、続けることが大事。
そんな話を聞いているうちに、
展示会特価?で100円の吹き戻しと315円のマウスチップをお土産に買っていました。
で、kanaは使えたのでしょうか…。

まず自分で吹いてみて即感じたことは、kanaには難しいかな…ってこと。
こんな小さなおもちゃでも、
かなりの肺活量が必要なんだ…って驚きでした。
おもちゃの様子を見せたり、ふーふー吹くことを見せた後、
kanaの口にくわえさせてみました。

おしゃぶりでもない歯ブラシでもない、
歯医者さんの器具でもない、
硬くて知らない物が口に突っ込まれkanaはとても迷惑そう。
舌で押し出そうとしています。
kanaの好きな位置に入れ、とりあえず歯で噛ませてみました。

何度かやっているうちに口へ入れるコツや噛ませるコツがわかりました。
マウスチップがあるのとないのでは、噛み方がまったく違い
あった方が口の隙間は減りますが、でもしっかりは閉じていません。
くわえる、口を閉じることはわかっていません。
指で無理やり閉じさせても嫌がるだけ。
想像していたイメージが簡単に崩れました。
…これは厳しい。

ま、でもたった1回じゃね。
おしゃぶりだってかなりの時間を費やして
今のようにチュッチュッと吸えるようになったんだから。
吹くほうも時間をかけたらわかるようになるかも…??
時々kanaの口に突っ込んで、練習してみます。
いつかkanaがピューヒョロ〜ってしている姿が見たいなぁ。
そしたら、母の夢はどんどん広がるのになぁ。
…もっと細いストロー笛ってのは?